梅毒が急拡大しています
梅毒の発生状況について
男性20代~50代、女性は20代が突出して増えています。
日本では1948年から梅毒の発生について報告の制度がありますが、報告数は、年間11,000人が報告された1967年以降、減少していました。ところが2011年頃から報告数は再び増加傾向となりました。2019年から2020年に一旦減少したものの、2021年以降大きく増加しています。2023年の報告では14,906件とさらに増加しており、注意が必要です。
年齢別 梅毒感染者数の年次推移
【 総数 】
【 男性 】
【 女性 】
梅毒を放置するとあなたがきっかけで大切な人も感染する可能性があります。
性的接触があれば、誰でも感染する可能性があります。
セックスや、キスでもうつる感染症です。
感染すると、性器や口の中に小豆から指先くらいの大きさのしこりや痛みの少ないただれができ、手のひらや足の裏など、体中に痛みやかゆみのない発しんが広がります。無症状の場合もあります。
上記の症状が消えても感染力が残っているのが特徴的です。
放置すると、心臓・血管・脳などの複数の臓器に病変が生じ、障害が残る可能性、時には死にいたることもあります。
妊娠中の梅毒感染は特に危険です。妊娠している人が梅毒に感染すると、母親だけではなく胎盤を通じて胎児にも感染し、死産や早産になったり、生まれてくるこどもの神経や骨などに異常をきたすことがあります。(先天梅毒)。生まれてくるときに症状がなくても、遅れて症状が出ることもあります。
治療方法
・ペニシリン系などの抗菌薬(飲み薬・注射)で治す
・医療機関を受診し、必ずセックスパートナーと一緒に治療を受ける
(厚生労働省HPより引用)